写真集にはほとんど登場していない女性陣。みなさま、取材中も一歩後ろに立って控えめだったけれど、真の家族の大黒柱と言っていいのかも。毎日早朝から食事の準備をして、泥だらけの仕事着の洗濯に、わんぱくっこの子育てまで。旦那さまがつきあいの会合で帰りの遅い日が続いても、いつも、当然のように家を守る。
「俺と親父は下戸やけど、うちへ来た嫁はみんな飲むよ」と、太一さん。九州女児は、一歩下がって、こっそりたくましい。
渕本家が暮らす綾町は、「日本でもっとも美しい村連合」のひとつ。地元愛が強い主の一美さんは、綾町で育った子牛を買い、綾町で育てるのがポリシーだ。牛の雌も人間の女性もひとくくりにする一美さんの言動はおおらかで、芯の強さを感じた。
※写真集で、本編をお楽しみください。